幼児の歯列の処置について、全く経験のない歯科医は、低年齢幼児に可撤式装置を使用することが、著しくストレスを感じさせるものではないか?と考えらていた傾向もあります。これについて現代は、低年齢程Plateに慣れやすい、ということが常識化されています。
2歳、3歳、4歳の子が少しの抵抗もなく、お世話してあげることによって、つらいと感じないで優越感をもち得意になってplateをいれてくれる状態が理解できる本です。
1995年度版『歯列育形成』 A4判 308ページ
2012年度版『歯列育形成の実際』 A4判変型 210ページ
クインテッセンス出版株式会社
従来の歯列矯正は、おとなの歯(永久歯)の歯並びによくない所ができたら、それを治すようになっています。乳歯の歯並びや咬み合わせの対処のについては、咬合誘導という用語が使われています。通常矯正歯科医は、乳歯の咬合誘導は行っていません。
咬合誘導にもいろいろ方法があり、『歯列育形成』は咬合誘導の一種ですが、『歯列育形成』は確実によい永久歯の歯並びにするのが特徴です。
2歳か3・4歳・5歳の幼児に歯並びの治療や管理を行う場合にも、モチベーション(動機)が必要です。これには幼児の対応や幼児との対話に慣れた小児歯科医が行うことができます。